パンフレットやチラシなどのツールは、以下の指標を確認しながら開発することで、わかりやすさの品質を保つことができます。
すべての指標をクリアしなければならないということではなく、事案に応じて、活用する指標を選びます。
小説や詩など、読むプロセスを楽しむ文章ではなく、情報を伝えることを目的とした文章の場合、結論や大意は、先に伝えることが重要です。
同一面上に複数の情報が配置されるときは、それぞれの情報同士の関係性が見えるような配置とタグ付けがされていると、理解のスピードが上がります。
新しい考え方、難しい単語、専門用語などを使う際には、受け手の記憶にありそうな一般的な言葉におきかえることが望ましいでしょう。
情報伝達の基本は、相手の記憶にある言葉を使うこと。比喩表現(何かにたとえること)は、この基本を利用した手法の一つです。
言葉は元来、誰かが誰かに何かを伝える(話す)ものですから、話者が明確である方が自然であり、受け手も納得しやすくなります。
受け手が慣れ親しんでいる言葉を使うことで、より理解しやすくなるならば、大切なのは、読者や聞き手の属性を意識して文章を作ることです。
文字は絵より正確に伝え、絵は文字より直感的かつスピーディに伝えます。文字と絵を組み合わせれば、正確かつ直感的に情報を伝えることができます。
文章が長くなるほど、文章の構造が複雑になる傾向があり、読む人にストレスを与えます。1センテンスは、適切な文字数に収めるようにします。
複数の情報を掲載する場合は、情報に優先度をつけ、何が主役の紙面なのかを明白にする必要があります。
紙面という限られたスペースで有効に情報を伝えるためには、その紙面で一番伝えたいことは何かを見極め、不要な情報は捨てる勇気が必要です。